東京TRPGコンベション、お疲れ様でした。
世界結界の向こう側、むしろ正気度判定が必要な場所でシルバーレインのGMをしていました、「古閑静火」です。
以下、今日の話をつらつらと書き連ねてみます…。
世界結界の向こう側、むしろ正気度判定が必要な場所でシルバーレインのGMをしていました、「古閑静火」です。
以下、今日の話をつらつらと書き連ねてみます…。
初のコンベション参加でした。
そしてそこで何を思ったのか…いや、前々から囁かれていましたが…GMとして立卓させていただきました。
システムは「シルバーレインRPG」。
タイトルは「文学少女廃館浪漫守」。ぶんがくしょうじょはいかんろまんす、という実に凄まじいことになっていたのは、このタイトルを決めたのが直前だったためです。
メインは、東京都北区に発見されたゴーストタウン「田端文学文芸館」の探索。
そこには昔、文学の大好きな少女が住んでいたのですが、彼女はとある地震の際に本に埋もれて圧死。
そんな彼女の無念が、今なお文学に焦がれる人々を誘き寄せる…ぼろぼろの廃洋館が舞台です。
…「ここの書庫に本を供えると、文才の加護を得られる」なんて噂もあったり、なかったり。
因縁溢れるこのゴーストタウン、と運命の糸が結ばれた能力者は、こちらの四方でした。イニシアチブ順にご紹介。
ティオ・ロゼ・アップル
(月のエアライダー×フリッカーハート、中一、武器覚醒で空を駆ける少女、何というダメージ王)
滝野川・豪誓
(クルースニク×ゾンビハンター、中二、蓋を開けると「実はいい人」、素敵に華麗にハンマー状態)
ロスヴァイス
(白虎拳士×青龍拳士、高三、ジャッキー・チェンとブルース・リーが心のふるさと、電光剣の姐さん)
‘かわいそうな’田中・まさし
(ファンガス共生者×白燐蟲使い、小三、悪食を極める小学生、キノコ帽子+グルメキノコで永久機関)
…。
うん、とても…個性的なサムワンの、集まりです…。
まあ、GMが「ネタに走ってください、ロールしやすいように組むといいかも」と最初に言ったので、それもあったと思います。
そしてこのPC軍(+PL陣)のノリに悪乗りした結果…以下、発生した衝撃の展開たち。
※前置き→
このダンジョンは、「何らかの物語をモチーフにした部屋」を攻略しつつ進んでいきます。
物語のチョイスは、GMの趣味です。完全なるGMの趣味です。
1@中島敦『山月記』の部屋
PC達の前に躍り出る一匹の虎…。
GM「元人間です、アクトワードで戦闘を回避することもできますよ」
↓
ティオさん「じゃあ、ここでクリティカルを…」
…先生、それ、一気に体力の大半削ってます…。結局あっけなく倒される虎であった。
2@森鴎外『舞姫』の部屋
滝野川さん「…郷ひろみですか?」
(※89年の映画、主役の豊太郎役を郷ひろみが演じていた。今、キャスト見直したら…佐野史郎…だと…?)
↓
帰国する豊太郎の部屋から残留思念を回収。
ここで「この残留思念、詠唱銀をかけて詠唱兵器にしたらどうなるんだ…?」という話題に。
↓
ゴーストタウンから帰還した後、ランダムで種別を決定。
↓
【結果:つけしっぽ】…って、え?
3@第三層、部屋選択
一層あたり三つの部屋があり、ひとつが次の層への入り口、他の二つが外れ。
そんな中、【娘】という名前の部屋が…。
↓
まさしさん「聞き耳を立ててみます」
GM「…とんでもない妄念というか邪念というか、こう、妄想の塊が扉越しに感じられます」
一同「…」
↓
入るのを拒否する男性陣、一方ちょっと興味のある女性陣。
↓
結局入らずに正解の部屋を見つけ、どうせなのでGMがちょっと演出。
GM「聞き耳を立てると…こう、『私のところにもいつか、素敵な殿方が…きゃああっ(はあと)』的な少女の声が…」
一同「…」
↓
ちなみに、その部屋の住民は『更級日記』の主人公でした。
(※若い頃から『源氏物語』に憧れ、シンデレラストーリーを夢見ていたら嫁に行き遅れたでござる。みたいな話)
4@後深草院二条『とはずがたり』の部屋
まさしさん「(沈んでいる二条さんに)これ食べて元気だして!」
↓
どう見てもキノコ帽子の武器覚醒で作り出した、飛んで跳ねてふわふわで食べると笑いの止まらなくなるキノコです。
本当に応援、有り難うございました。
5@第四層、部屋名を明かす時
GM「つ【K】【ヘンリー・アーミティッジ】【リラゼル】」
PL陣「すごく…SAN値の削れる名前が…ある、ような…」
(※SAN値…正気度。『クトゥルフの呼び声』というTRPGのステータスの一部。これが0になるともれなく発狂します)
GM「あ、リラゼルっていうのは『エルフランド物語』のヒロインで、作者のロード・ダンセイニはラヴクラフトに多大な影響を与えています」
↓
終わった、この層終わった…!
6@ロード・ダンセイニ『エルフランド物語』
(一瞬フ○ートちゃんやユリ○ア様を出す、という考えもあったが却下)
↓
精神を病んだ女王様のお部屋の前にPC陣がいきなり投げ出され、そこの警備に当たっていた近衛さんがこっそり次の層への階段まで逃がしてくれる…という内容だったのが、ロスさんとティオさんの提案で実際に女王と会うシーンが急遽作られることに。
そこでの余興が…ロスさんが青龍刀の武器覚醒で作り出した料理に、まさしさんの件のキノコ…。
↓
思わず追加残留念をさしあげました。まる。
7@第四層、部屋選択
PC「この【K】の部屋に聞き耳を立てよう」
GM「基本、静かですが、奥の方から…」
↓
GM、ここで「発狂した人間の笑い声」を演出。
するとあまりのアレさに隣のシルバーレイン卓(はじっこGMさん、別名ゲヘナ卓)からの視線が突き刺さる。
「リリス…?」
…違います。えっちなのうみそおいしくないです。
(※今年の春ごろから、ロールをすると「電波」というコメントに事欠かないGM)
↓
ちなみに、このKは江戸川乱歩(=クトゥルフ神話を日本に紹介した方)『鏡地獄』のK。…前期に書いたレポートを思い出す。
8@ラヴクラフト『ダニッチの怪』
ダニッチに現れたやばいモンスター(邪神と人の落とし子)を退治するため、色々儀式をしていたミスカトニック大学の一行に出会うPCたち。
↓
儀式を完遂させるにはクライシス判定をする必要あり。
GM「ただし、各ターン終了後に私が三回リードカードを引いて、出たポジションの人にダメージが入ります」
PC(むしろPL)「回避とかダメージ軽減は…?」
↓
そう…このチーム、他者回復持ちがまさしさんのみ。
自己回復持ちもティオさんしかおらず(しかもインフィニティエア)…ダメージをとかく受けないこと前提のチームでした。
実際、とある部屋で、トラップにかかったPCに「防具HP+1点ダメージどうぞ」と告げたときは…。
↓
というわけで必死にクライシス判定を進める一行。
そして必死にガードする一行。
正気度が削れて行く一行…。
↓
こんなことをしていたからか、閉会式の際、ラージスさん(主催)から、
「はい、クトゥルフ卓でしたー」
というコメントをいただいてしまいました(GMコメントでこれを話した私も私ですがっ)。
↓
ところでここでも、
GM/アーミティッジ「協力してくれたお礼に、取れたてぴちぴちの残留思念を…」
二つほど、手に入れました。
やっぱり帰還後、入手判定。片方は長剣だったのですが…。
↓
GM「…お菓子?」
…。
するめいかか何か(ただし原料は聞くな)になりました、が、即、潰されて詠唱銀と化しました。これでいいのだ…。
9@ボス戦
そしてここでも遺憾なく発揮されるティオさんのクリティカル。
↓
ボスの体力が残り約130、という際に…。
ティオさん「猛攻、クリティカル、それから…あれ?」(計算中)
GM「…130点より上ですか、下ですか」
ティオさん「うん、確実に300は行ってる」
↓
ボス、ボスらしい攻撃のできぬ間に終了。クリティカルにはじまりクリティカルに終わる…。
…など、など。
つまり、非常に楽しいセッションだったわけです。
なかなか文章ではお伝えできないのですが…しかも故意に数箇所削ったり隠したりしているので…!
とりあえず、放置しておくととことん暴走するGMでしたが、PLの皆さん、そしてコンベションスタッフの皆さん、本当に有り難うございました。
次回の三月九日も、出られるようだったら頑張り、ま…す…!
そしてそこで何を思ったのか…いや、前々から囁かれていましたが…GMとして立卓させていただきました。
システムは「シルバーレインRPG」。
タイトルは「文学少女廃館浪漫守」。ぶんがくしょうじょはいかんろまんす、という実に凄まじいことになっていたのは、このタイトルを決めたのが直前だったためです。
メインは、東京都北区に発見されたゴーストタウン「田端文学文芸館」の探索。
そこには昔、文学の大好きな少女が住んでいたのですが、彼女はとある地震の際に本に埋もれて圧死。
そんな彼女の無念が、今なお文学に焦がれる人々を誘き寄せる…ぼろぼろの廃洋館が舞台です。
…「ここの書庫に本を供えると、文才の加護を得られる」なんて噂もあったり、なかったり。
因縁溢れるこのゴーストタウン、と運命の糸が結ばれた能力者は、こちらの四方でした。イニシアチブ順にご紹介。
ティオ・ロゼ・アップル
(月のエアライダー×フリッカーハート、中一、武器覚醒で空を駆ける少女、何というダメージ王)
滝野川・豪誓
(クルースニク×ゾンビハンター、中二、蓋を開けると「実はいい人」、素敵に華麗にハンマー状態)
ロスヴァイス
(白虎拳士×青龍拳士、高三、ジャッキー・チェンとブルース・リーが心のふるさと、電光剣の姐さん)
‘かわいそうな’田中・まさし
(ファンガス共生者×白燐蟲使い、小三、悪食を極める小学生、キノコ帽子+グルメキノコで永久機関)
…。
うん、とても…個性的なサムワンの、集まりです…。
まあ、GMが「ネタに走ってください、ロールしやすいように組むといいかも」と最初に言ったので、それもあったと思います。
そしてこのPC軍(+PL陣)のノリに悪乗りした結果…以下、発生した衝撃の展開たち。
※前置き→
このダンジョンは、「何らかの物語をモチーフにした部屋」を攻略しつつ進んでいきます。
物語のチョイスは、GMの趣味です。完全なるGMの趣味です。
1@中島敦『山月記』の部屋
PC達の前に躍り出る一匹の虎…。
GM「元人間です、アクトワードで戦闘を回避することもできますよ」
↓
ティオさん「じゃあ、ここでクリティカルを…」
…先生、それ、一気に体力の大半削ってます…。結局あっけなく倒される虎であった。
2@森鴎外『舞姫』の部屋
滝野川さん「…郷ひろみですか?」
(※89年の映画、主役の豊太郎役を郷ひろみが演じていた。今、キャスト見直したら…佐野史郎…だと…?)
↓
帰国する豊太郎の部屋から残留思念を回収。
ここで「この残留思念、詠唱銀をかけて詠唱兵器にしたらどうなるんだ…?」という話題に。
↓
ゴーストタウンから帰還した後、ランダムで種別を決定。
↓
【結果:つけしっぽ】…って、え?
3@第三層、部屋選択
一層あたり三つの部屋があり、ひとつが次の層への入り口、他の二つが外れ。
そんな中、【娘】という名前の部屋が…。
↓
まさしさん「聞き耳を立ててみます」
GM「…とんでもない妄念というか邪念というか、こう、妄想の塊が扉越しに感じられます」
一同「…」
↓
入るのを拒否する男性陣、一方ちょっと興味のある女性陣。
↓
結局入らずに正解の部屋を見つけ、どうせなのでGMがちょっと演出。
GM「聞き耳を立てると…こう、『私のところにもいつか、素敵な殿方が…きゃああっ(はあと)』的な少女の声が…」
一同「…」
↓
ちなみに、その部屋の住民は『更級日記』の主人公でした。
(※若い頃から『源氏物語』に憧れ、シンデレラストーリーを夢見ていたら嫁に行き遅れたでござる。みたいな話)
4@後深草院二条『とはずがたり』の部屋
まさしさん「(沈んでいる二条さんに)これ食べて元気だして!」
↓
どう見てもキノコ帽子の武器覚醒で作り出した、飛んで跳ねてふわふわで食べると笑いの止まらなくなるキノコです。
本当に応援、有り難うございました。
5@第四層、部屋名を明かす時
GM「つ【K】【ヘンリー・アーミティッジ】【リラゼル】」
PL陣「すごく…SAN値の削れる名前が…ある、ような…」
(※SAN値…正気度。『クトゥルフの呼び声』というTRPGのステータスの一部。これが0になるともれなく発狂します)
GM「あ、リラゼルっていうのは『エルフランド物語』のヒロインで、作者のロード・ダンセイニはラヴクラフトに多大な影響を与えています」
↓
終わった、この層終わった…!
6@ロード・ダンセイニ『エルフランド物語』
(一瞬フ○ートちゃんやユリ○ア様を出す、という考えもあったが却下)
↓
精神を病んだ女王様のお部屋の前にPC陣がいきなり投げ出され、そこの警備に当たっていた近衛さんがこっそり次の層への階段まで逃がしてくれる…という内容だったのが、ロスさんとティオさんの提案で実際に女王と会うシーンが急遽作られることに。
そこでの余興が…ロスさんが青龍刀の武器覚醒で作り出した料理に、まさしさんの件のキノコ…。
↓
思わず追加残留念をさしあげました。まる。
7@第四層、部屋選択
PC「この【K】の部屋に聞き耳を立てよう」
GM「基本、静かですが、奥の方から…」
↓
GM、ここで「発狂した人間の笑い声」を演出。
するとあまりのアレさに隣のシルバーレイン卓(はじっこGMさん、別名ゲヘナ卓)からの視線が突き刺さる。
「リリス…?」
…違います。えっちなのうみそおいしくないです。
(※今年の春ごろから、ロールをすると「電波」というコメントに事欠かないGM)
↓
ちなみに、このKは江戸川乱歩(=クトゥルフ神話を日本に紹介した方)『鏡地獄』のK。…前期に書いたレポートを思い出す。
8@ラヴクラフト『ダニッチの怪』
ダニッチに現れたやばいモンスター(邪神と人の落とし子)を退治するため、色々儀式をしていたミスカトニック大学の一行に出会うPCたち。
↓
儀式を完遂させるにはクライシス判定をする必要あり。
GM「ただし、各ターン終了後に私が三回リードカードを引いて、出たポジションの人にダメージが入ります」
PC(むしろPL)「回避とかダメージ軽減は…?」
↓
そう…このチーム、他者回復持ちがまさしさんのみ。
自己回復持ちもティオさんしかおらず(しかもインフィニティエア)…ダメージをとかく受けないこと前提のチームでした。
実際、とある部屋で、トラップにかかったPCに「防具HP+1点ダメージどうぞ」と告げたときは…。
↓
というわけで必死にクライシス判定を進める一行。
そして必死にガードする一行。
正気度が削れて行く一行…。
↓
こんなことをしていたからか、閉会式の際、ラージスさん(主催)から、
「はい、クトゥルフ卓でしたー」
というコメントをいただいてしまいました(GMコメントでこれを話した私も私ですがっ)。
↓
ところでここでも、
GM/アーミティッジ「協力してくれたお礼に、取れたてぴちぴちの残留思念を…」
二つほど、手に入れました。
やっぱり帰還後、入手判定。片方は長剣だったのですが…。
↓
GM「…お菓子?」
…。
するめいかか何か(ただし原料は聞くな)になりました、が、即、潰されて詠唱銀と化しました。これでいいのだ…。
9@ボス戦
そしてここでも遺憾なく発揮されるティオさんのクリティカル。
↓
ボスの体力が残り約130、という際に…。
ティオさん「猛攻、クリティカル、それから…あれ?」(計算中)
GM「…130点より上ですか、下ですか」
ティオさん「うん、確実に300は行ってる」
↓
ボス、ボスらしい攻撃のできぬ間に終了。クリティカルにはじまりクリティカルに終わる…。
…など、など。
つまり、非常に楽しいセッションだったわけです。
なかなか文章ではお伝えできないのですが…しかも故意に数箇所削ったり隠したりしているので…!
とりあえず、放置しておくととことん暴走するGMでしたが、PLの皆さん、そしてコンベションスタッフの皆さん、本当に有り難うございました。
次回の三月九日も、出られるようだったら頑張り、ま…す…!
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