Story and time go on and on, therefore, they come into the truth of days.

まあ、そういうことといえばそういうことなんだろうね。
君の中ではまだ覚悟がついてないでしょう？　あるいはそれは決断かもしれない。
目の前にある真実を受け入れるか入れないかは、君の勝手だ。

自分は流れ流れての中、全員の行く末を確認した。
そして最後に、君に至った。…たったそれだけのことだ。

まあ、認められないのも確かだろうね。
君からあの世界を奪い取った、最大の原因はこの自分。
だとしたら…いいんだよ、ここでひとつ、自分が死ぬまでやりあっても。
だけれども、それじゃあ自分も嫌ですから、抵抗はさせていただきます。
君に帰る場所ができてしまったように、自分にも、それなりな場所がありますから。

…面白いものだね、流浪の民に帰る場所ができてしまうなんて。
でも…その場所のお陰で、きっと君は強くなる術を得たんだね。

数奇な運命だ、その全てを一箇所でも否定したら今はなくなってしまう。
きっと君は、あの小さな集落で、祭り上げられてそれでお仕舞いだっただろう。
自分は自分で、あの小さな集落で、一族を纏め上げてそれでお仕舞いだっただろう。
果たして君は、このかつての宿命を受け入れられるかい？　…ああ、そんな眼までして。

…ま、結論は急がなくても大丈夫。
別に闇討ちをしてくれたって構わないよ。それこそ、そんな場所での仕事こそ多かったんだ。
それじゃ、また機会があったら。


ん？　どうして気づいたか、って？
また今更な質問をするね、うん。いや、でも答えますって。


…君の横顔がそっくりなんですよ。君の、母君に。




【In the Night】




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